転職を決めた後にやること|履歴書・証明写真・退職準備の順番
転職する方向を決めても、すぐに退職届を出す必要はありません。まず転職理由と希望条件を整理し、在職中に求人と市場価値を確認します。その後、履歴書・職務経歴書・証明写真を準備し、応募と面接へ進むのが基本です。証明写真は、急ぎの応募や費用を抑えたい場合にはコンビニ印刷が実用的です。一方、正社員、大手企業、外資系、接客・営業職、管理職など、第一印象を丁寧に整えたい応募では写真館も比較してください。内定前の退職を急がず、転職と現職残留の両方を最後まで選択肢として持つことが大切です。
転職する方向が固まると、すぐに退職を伝えたり、目についた求人へ応募したりしたくなるかもしれません。ただ、結論を出した直後ほど、行動の順番を整えることが大切です。
転職活動を始めることと、今の会社を辞めることは同じではありません。在職したまま求人を確認し、書類を整え、選考を受けたうえで、現職に残る選択もできます。まだ方向が固まっていない場合は、先にjob2beeの転職診断で判断材料を整理してください。
1. 転職を決めた直後に、すぐ退職届を出す必要はない
転職を決めた時点では、次の勤務先、入社日、提示条件がまだ確定していません。先に退職すると、収入が途切れる不安から、希望に合わない求人でも急いで決めたくなることがあります。
まずは就業規則で退職手続きの期限を確認し、応募から内定までの期間と生活費を見積もります。心身の安全に関わる事情がある場合は通常の順番にこだわらず、医療機関や公的な相談窓口なども利用してください。個別の労務判断は、勤務先の制度や状況によって異なります。
2. 希望条件と転職理由を言語化する
「今の会社が嫌だから」だけでは、次の会社を選ぶ基準が定まりません。転職理由を、変えたい条件と残したい条件に分けます。
- 変えたい条件:仕事内容、給与、勤務地、勤務時間、評価制度など
- 残したい条件:雇用の安定、休日、得意な業務、人間関係など
- 妥協できない条件:生活や健康を守るために必要な最低条件
すべての希望を満たす求人は多くありません。優先順位をつけると、求人票と面接で確認すべき点が明確になります。
3. 求人と市場価値を確認する
希望条件が決まったら、実際の求人を複数見比べます。職種名だけでなく、業務内容、必須経験、想定年収、勤務地、勤務時間、試用期間を確認してください。
自分の市場価値は、年齢や現在の年収だけでは判断できません。経験した業務、担当範囲、成果、使用した技術や資格を求人要件と照合します。応募や面談で得られる反応も判断材料ですが、特定のサービスの評価だけを結論にしないことが大切です。
4. 履歴書と職務経歴書を準備する
履歴書には経歴や資格などの事実を正確に記載します。職務経歴書では、担当業務を並べるだけでなく、課題、行動、結果が分かるように整理します。成果を数字で示せない仕事でも、担当人数、案件数、改善した手順、周囲との役割分担は具体化できます。
一度に完成させようとせず、まず全経歴を書き出し、応募先に合わせて強調する部分を調整します。日付、会社名、在籍期間が書類間で一致しているかも確認してください。
5. 証明写真を準備する
募集要項で写真の有無、サイズ、データ形式、撮影時期を確認します。一般には、顔が明瞭に写り、背景や服装が応募書類として不自然でない写真を用意します。過度な加工は避け、現在の見た目と大きく異ならないものを選びます。
スマートフォンで撮影した写真を使う場合は、明るさ、手ぶれ、背景の影、カメラの高さに注意してください。家族や友人に確認してもらうと、自分では気づきにくい傾きや表情を見つけやすくなります。
6. コンビニ証明写真で十分な場合
アルバイトへの応募、提出を急いでいる場合、費用を抑えたい場合には、スマートフォンの写真をコンビニで印刷する方法が実用的です。撮影済みの写真を使えるため、納得できるまで撮り直してから印刷できます。
スタジオアージュの案内では、スマートフォンの写真を履歴書用などのサイズでL判に配置し、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなどで30円から印刷する手順を確認できます。アプリや会員登録は不要です。
スマートフォンからコンビニで履歴書用証明写真を作る手順を見る(外部サイト)
印刷前に、応募先が紙の写真を求めているのか、画像データのアップロードを求めているのかを確認してください。指定と異なる形式を用意しても、そのまま提出できないことがあります。
7. 写真館を検討した方がよい場合
正社員、大手企業、外資系企業、接客・営業職、管理職などへの応募で、写真の仕上がりを丁寧に整えたい場合は写真館も選択肢です。姿勢、顔の角度、照明、服装について助言を受けられ、撮影データを受け取れる店舗もあります。
写真館を使えば採用される、コンビニ印刷なら不利になる、と一律にはいえません。応募先の指定、予算、期限、自分で撮影した写真の品質を比べて選んでください。写真だけで採否が決まるものでもありません。
8. 面接準備を進める
書類が整ったら、転職理由、応募理由、経験、今後やりたいことを短く説明できるようにします。暗記した文章を読むのではなく、質問に応じて事実を組み替えて話せる状態を目指します。
応募先への質問も準備します。配属先の役割、評価基準、入社後に期待される成果、働き方など、入社判断に必要な情報を確認してください。面接は評価される場であると同時に、自分が会社を確かめる場でもあります。
9. 内定前に退職を急がない
選考が進んでも、内定条件を確認するまでは退職を確定させない方が選択肢を保ちやすくなります。求人票と実際の提示条件が同じとは限りません。給与、勤務地、職務、雇用形態、入社日などを書面で確認します。
内定が出ても、必ず承諾する必要はありません。現職に残った場合と比べ、転職理由が解消されるか、新たに受け入れる負担は何かを再確認してください。
10. 最後に、自分の判断軸を確認する
哲学は「転職すべき」という答えを代わりに出すものではありません。ストア派の考え方を借りれば、採否や景気のように制御できない結果と、書類を整える、求人を調べる、質問を準備するといった選べる行動を分けられます。
準備を進めた結果、現職に残る方がよいと判断しても、それは失敗ではありません。転職と残留の両方を比較できる材料を持ち、自分が守りたい条件に沿って選ぶことが重要です。急いで正解を決めるのではなく、選んだ後に見直せる余地も残してください。
metta
転職支援・キャリア相談の実務経験を持つ編集者。哲学・東洋思想を実生活に活かす観点から記事を執筆。
本記事は哲学・思想の視点から考え方を整理することを目的としており、個別の転職判断に関する専門的アドバイスの代替にはなりません。 具体的なキャリアの意思決定にあたっては、国家資格キャリアコンサルタント等の専門家への相談もあわせてご検討ください。